クリック単価とは、インターネット広告で1回クリックされるごとに発生する費用(Cost Per Click:CPC)のことを指します。求人広告や採用マーケティングの分野でも使われる指標で、広告をクリックしたユーザーが採用サイトや募集ページに訪問するたびに、設定された金額が広告主(企業)に課金される仕組みです。たとえば、クリック単価が100円で1,000回クリックされた場合、広告費は10万円となります。
クリック単価は、主にGoogle広告やIndeed、求人ボックス、SNS広告(X・Instagram・Facebookなど)などの運用型広告で用いられ、オークション形式で金額が決まるのが一般的です。企業や競合の入札額、広告の品質スコア(クリック率・関連性など)によって変動するため、業界や職種、地域によって単価が大きく異なるのが特徴です。
【クリック単価の算出式】
クリック単価(CPC)= 広告費 ÷ クリック数
たとえば、求人広告に50,000円を投下して500クリックを獲得した場合、クリック単価は100円となります。この指標を追うことで、広告予算がどれだけ効率的に応募や面接につながっているかを可視化できます。
【クリック単価を左右する主な要因】
- 求人内容やタイトルの魅力・クリック率(CTR)
- 競合他社の入札価格
- 広告掲載メディアやターゲット設定の精度
- 求職者の検索ボリュームや時期(繁忙期は上昇しやすい)
採用においては、クリック単価を下げることが目的ではなく、「応募単価」や「採用単価」への転換効率を最適化することが重要です。クリック単価が安くても、質の低い流入ばかりでは結果的にコストが上がるため、ターゲット設計とクリエイティブ改善を継続的に行う必要があります。
【注意点】
クリック単価はあくまで「広告の反応コスト」を表すものであり、応募や採用の成果を直接示す指標ではありません。そのため、採用担当者はクリック単価だけでなく、「応募率」「面接率」「採用率」などのKPIを合わせて管理し、全体の費用対効果を俯瞰的に分析することが求められます。
