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    面接単価とは?|意味と仕組みをやさしく解説【用語集】

    面接単価とは、1件の面接を実施するためにかかった平均的な費用を指します。採用活動の中で、応募から面接に至るまでに発生した費用を面接件数で割って算出され、面接獲得のコスト効率を可視化する指標として用いられます。求人広告・人材紹介手数料・採用ツール利用料などの採用費用を、実際に面接に進んだ人数で割ることで求められます。

    一般的な算出式は次の通りです。

    面接単価 = 採用活動にかかった総費用 ÷ 面接実施数

    たとえば、求人広告費などに100万円を使い、20名が面接に進んだ場合、面接単価は5万円となります。この指標は、採用プロセスの中でも「応募」から「面接」への転換効率を把握する目的で活用されます。応募単価や採用単価とあわせて分析することで、採用活動全体の課題を特定しやすくなります。

    【面接単価に含まれる主な費用項目】

    • 求人広告・スカウト費用
    • 採用サイト・SNS広告などの運用費
    • 採用管理システム(ATS)の利用料
    • 人材紹介会社の手数料(面接到達ベース)
    • 面接官・採用担当者の人件費や調整工数

    面接単価の分析によって、「応募から面接につながる比率が低い」「媒体ごとに面接率が異なる」といった問題を発見できます。これにより、媒体選定・求人内容・スクリーニング基準などの改善に活かせます。また、採用活動の効率化を目指すうえで、応募単価 → 面接単価 → 採用単価の流れでモニタリングするのが一般的です。

    【注意点】
    面接単価は“コスト”のみに着目した指標であり、面接者の質や採用成功率までは反映されません。単価が低くても面接通過率が悪ければ、結果的に採用単価は上がることになります。そのため、面接単価は他の指標(内定率・定着率など)と組み合わせて分析し、コスト効率と採用品質のバランスを取ることが重要です。

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